今を生きる、100年後を生きる誰かの心に届いたら、どんなに素敵なことだらうと思ふのです。
エッセイスト・作家。
2023年8月15日、終戦記念日に併せたドキュメンタリー『ルソン島に散った青年とその時代を生きた女性たち』を発売。
2024年、第12回絵本出版賞・ストーリー部門受賞。
昔から、物を書くことが好きな子供でした。
叶えられないと思っていた「夢」を、物を書くことで、叶えているという感じでしょうか。
一生会うことがないかもしれない何処かのあなたへ、私の夢が届きます様に。
まだ駆け出しの女優だった今はベテランと言われる、その女優たちが花も恥じらう最も美しいうら若き乙女の頃、監督の言われるままに、たわわで見事なオッパイを羞恥心と闘いながら、全身全霊を込めて人目に晒して演じた、いわば女優生命を賭けて演じ、出演した映画なのである。もう脱がなかった頃には戻れないと、覚悟を決めて「えい、やぁ!」と脱いだ映画なのである。そんな彼女たちの思いと心意気が詰まった貴い遺産を、センシティブという理由でオッパイありきの作品からオッパイを排除して良いものなのだろうか。
ただの石ころが人の手によって形になる。その石ころに人の魂は宿るのだろうか。それともその石ころが人の魂を鎮めるのだろうか。 時折、町で見かける地蔵を見て思ったこと。
名は体を表すという言葉があるが、キャサリンもリチャードも和子も一郎も二郎も、みなそれぞれの人生がある。名前は同じでも、その人生を生きるのは名前ではなく人間である。名前について感じたこと。
時が経てば経つほど、人は空を仰いで大切な人を思い出す時間が増すものである。空を仰いで思い出す度に泣きたくなる人がいるということは辛いことだが、それはきっと誰よりも幸せな人生なのかもしれない。
大切な人が世を去ったその日、ひまわりの種を蒔いた。数ヶ月して花を咲かせた。人間と花の命を 同等と考えるつもりはないが、一つの命が消え、その命が消えた日から命を育んできたひまわりに、生きとし生けるものの命のリレーを見た思いがした。 このひまわりが咲き終わった時、本当の意味で彼は天へと召されるような気がした。
久しぶりに少年のような心のときめきを感じた。実際にお会いしたら、尚、素敵な人だった。 バレリーナ・佐久間奈緒さんのこと。