ふるさとに背中を向けて歩き出す この足音がぼくの心音
ひたすら書いています。
第11回ブックショートアワード10月期優秀作品
第26回NHK全国短歌大会佳作
第15回角川全国短歌大会東京新聞賞
第13回角川全国短歌大会佳作
第11回角川全国短歌大会東京新聞賞
他、本名でもありますが、秘密です。
謀反の兵を挙げた出海第一の忠臣、川照見盛継。行軍中の回想と戦い。 久しぶりにその名が出てきましたが、真砂秀は出海浪親の父です。別所沓塵によって討たれ、その後、川照見盛継と出海浪親は離れ離れになっていました。
川照見盛継の謀反と各々の思惑です。途中の回想にある村の襲撃は(8)に、上噛島城の奪取は(15)(16)(18)にあります。また、並作がデンデン太鼓で遊ぶシーンは(40)にあります。その次の(41)がタイトルの由来となったシーンでもありますので、読み返して見ると面白いかもしれません。
あらすじ:出海浪親が蟻螂(喜林義郎)の小屋から穂乃を奪って十二年。浪親は山賊から城主、征夷大将軍となり、義郎も兵卒から大名に成り上がっていました。そして穂乃は、身ごもっていた義郎の子(珊瑚)を、浪親の妻として育てます。 穂乃が人質に出されている間に義郎とよりを戻していたという讒言を真に受けた浪親は、穂乃、義郎、珊瑚への憎しみを抱くようになります。 将軍となった浪親が、山賊時代に澄んでいた村で思うこととは・・・。
あらすじ:母がさらわれて来た時にはすでにお腹にいたので、珊瑚が出海浪親の実子ではないというのは、皆の知るところでした。珊瑚の実父が誰かと言うことは、それまで上噛島城で大きな話題になったことはありませんでしたが、彼と同じ色の瞳を持つ喜林義郎という男の出現により、急に取りざたされるようになったのです。噂は、もちろん浪親の耳にも入ります。
あらすじ:珊瑚は、生まれる前に母がさらわれ、その男と結婚したので、出海浪親を父として育ちました。父は上噛島城の主であり、何不自由のない生活ではありました。しかし、浪親の実子でない彼は、城内の大人達の振る舞いに心を傷つけていました。そして、その傷は弟の誕生によって、さらに深まろうとしていたのです。 珊瑚と大人達との関係は、文末の相関図と58を読み返していただくと、少し分かりやすいかもしれません。
あらすじ:八津代の主、出海浪親は別所の侵略に対抗するため、喜林義郎と同盟を結びます。別所を破り、征夷大将軍となったものの、妻、穂乃が喜林と密通しているという讒言は、彼の心を蝕んでいました。 そのような中、別所が旧領を奪還しようと謀反の兵を挙げますが、別所は側近の裏切りにより、捕らえられてしまったのでした。
あらすじ:かつて別所家は巨大な水運路を有する刈奈羅国を治め、将軍を倒し最も天下に近い大名でしたが、八津代侵攻の際に出海に敗北、その領土を奪われてしまいました。将軍となった出海から刈奈羅を奪還するため、別所来沓は謀反の兵を挙げますが・・・。
あらすじ:今とは違う時間軸の、ここではない日本。山賊・出海浪親は、狩人の蟻螂(喜林義郎)から、その妻・穂乃を奪い去ります。やがて浪親は国をも奪い、穂乃を探し侍となっていた蟻螂も、古実鳴国の主となり、名を喜林義郎と改めます。二人はお互いが因縁の相手と知らぬまま、共通の敵である別所と対抗するため同盟を結び、やがてこれを退け、出海浪親は征夷大将軍となりました。 この世から戦をなくし、かつて穂乃から聞いたおとぎ話を実現しようとする浪親でしたが、穂乃がかつての夫である喜林義郎と不義の密通をしているという讒言が頭から離れません。 そしてそんな浪親に、また新たな戦いの影が忍び寄るのです・・・。