カコが唯一知っている未来が、今まさに現実になろうとしていた。……ちょっと不思議な物語。
宝来灯子は高校三年のときに世界を襲った謎の大寒波から、別時空にあるレトロでノスタルジックな町、霧ヶ峰タウンへと逃れてきた。以来三年間、気の置けない仲間たちと、飲み会をしたり貴重な珈琲に興奮したりとぬるい生活を続けてきた。ずっとこんな暮らしが続くと思い込んでいた灯子だが、終わりへの足音は気付かぬうちに、灯子のすぐそばまでひたひたと迫って来ていたのだった……。