Parisから送った二人分のメールはJAL便名。 且つての連絡先を眺め・・其れしか無かった。 どうせ、誰も来る訳は無い。 羽田空港にJAL便が到着した。 羽田の美しい夜景を眺めながらゲートを出る。 着物姿の女性が立っていた。
且つての傷を忘れる事が出来るか? 年の離れた二人の物語は・・聊かも人類臭さが感じられない・・。 湾岸高速を走るタクシーの先にはランドマークにベイブリッジ・マリンタワーの美しい青い光が。 何も無くても・・其れで良し。 更に何か感じられたのであれば・・其れは・・きっと、素晴らしいもの・・去っていくタクシーの尾灯と・・二人の見た港横浜の風情が・・。「きっとよ・・きっと・・」
記憶は確かに過去のもの。 そして、出くわした子供と手を繋ぎ懐かしい校舎の中に。 見るもの全てが記憶を蘇らす。 校舎の中にはあの頃の風景が詰まっている。 そして、父と宿直室の蚊帳に蛍を話した事が・・。 暗闇で灯りが舞い踊り・・。 少女と繋いでいた手は突然大きくなっていった。 その顔を見つけた時・・何とも言えず・・最高の懐かしさが訪れてくれた・・。
不況が訪れると共に、人類の姿も見えなくなっていた。 煙突は自分だけは最後まで高いところから辺りを見ていたいと思った。 何もかもが見えなくなった時、空高くから何かがやって来た。 大きな船の様なものの中から話し掛けられた。 「もう一度だけ煌めく煙を・・?」
一体・・制限が掛かっている・・NHKに・・何が出来るのか・・。 果たして・・ニュースに出来ない・・予言・・が示す世界の・・。 既に・・当事者には・・分かり過ぎる程・・忠告では無く・・正に予言・・であれば・・占いでもあるまいに・・二年掛かる?・・否。 東洋の予言者。
其れは・・単に美しいとだけ評されるものでは無かった。 高齢者がどうして彼女に安らぎを求めたのか? 将又、物書きが当初彼女の事を考えていたのは・・醜悪なものであった。 其れさえも・・彼女は周囲を明るくしてくれる。 卑しさを知った物書きの気が付いた大事な事とは・・。 そして・・本物の美とは如何なるものであり・・如何なる心を伴うものなのか・・其処のところが肝心だと言えそうである・・。 誰の目にも本物の心の・・美しさが・・見えてくれば・・世は正に・・最も高価な宝物よりも優れたものがある事に気が付かずにはいられないだろう・・。
女優を進化した「創造球体」でも生存できると判断。 彼女を守りながら青い惑星でguardする。 彼女の欲するところを優先し人類を原始的な惑星と承知の上、感性、という宇宙で最も尊ばれるものを普及させようとする。 しかし、所詮四つ足動物から少しだけ進化したに過ぎない人類には限界がある。 光速の原理を理解せず、宇宙空間の特徴を理解できなければ、一億年も存座しない。 春に災い、更に二年後、不況は十年程度続くだろう。その訳を言えば世界中が感情をむき出しにする。 残念だが、そう長くはない青い惑星の、美人女優を移住させる。
法廷での一番。 相手は有名な女性弁護士。 坊ちゃんsalesの修行を。 showroomladyの送り迎え。 若い彼女にピッタリの男性がと。 大雪の日の出来事。 渡航先へ向かう彼の最後の想い出。
その名は・・夕霧・・旦那衆が求める・・美女・・。 何故か・・野暮な元弁護士と・・。 どうせ・・纏まらない・・男女・・。 片や・・幸せを求める・・母子親子・・。 夕霧とは・・紫式部作の源氏物語・・何と女性では無く・・光と正室との間に生まれた息子・・。 芸妓の源氏名で・・その様な名は無いだろう・・彼女にも本名はあるのだが・・しかし、主人公には憧れの存在である事には間違いは無い・・。 だが・・物語は・・案外な・・そして・・二つの合鍵に・・集約されそうな・・展開に・・?