寒いところに越してきた。電気炬燵を付けると、こたつの中に茸が生えた。
草むらに落ちていた晒された馬の頭骨。周りには紫色の茸が生えていた。なぜ頭骨だけコロンと。(筆者が毎年行く長野のペンションの近くで見つけた草むらの中の馬の頭骨、三年間同じところにあったが、四年目に埋もれて見えなくなった。そこまでは本当にあった話、写真も撮ってある)
赤い茸の嘆きの一生
私の町では古墳じゃないかと言われている丘が公園になっている。そこに生える茸に骨があった。
とある町の丘で採れる茸を食べたら、骨があった。その茸の歴史を紐解く。
マタギが青い茸をくわえて巣穴に入るのを見た。中から出てきたのは男の子だった。
とても元気なおじいさん、ケアハウスのお風呂に入ると、必ずいろいろな国の言葉で100まで数えている。
ポストに古風な恋文が入っていた。差出人名がない。老人は誰が出したのか、ポストを見張っている。
無意識のうちにさまよい歩く老人、彼の行きつくところにはなにがあるのか。
子孫繁栄を願う土偶は女をかたちどったものが多い。男のものがない理由を探る考古学者。縄文の地層から見つかった胞子から生えた茸がそれを解決する。