段々畑の下方 墓地では鬼火がとび ひかりの跡
引用:北原白秋「金魚」より
終末に追い付かれる前に日常の青春を終わらせる話
桜の季節に思い出す話
ある日、隣のクラスの女の子・そよの髪にいくつもの花が咲いて見えるようになったイチは、そのことで気が落ち着かなくなり、勉強の成績も落としてしまう。そんな彼がふと悩みを打ち明けた相手、部活仲間の柊は思いもよらぬことを口にして────。