真空の比喩 144 (在りさま)

言うことでは分かち合えない
ただその在りさまが
何かを分かちうる
ひとつの理解
を言うことはできない
理解は在るのみ それは何も言わない
教えようと思えばそれは教えられない
それはそこに在るまま
わたしは書く
書かれたものはそこに在るのみ
それは何も言わない
書かれたもの
わたしの在りさま
わたしの日々、わたしの生活
わたしは何も言わない

真空の比喩 144 (在りさま)

真空の比喩 144 (在りさま)

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-12-11

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