真空の比喩 94
抽象的な祈りは消し飛べ
やがて落ちる雷を前にすれば
それは単なる避雷針さ
消し飛ぶためにこそそれは
高々とそびえたて
雷はどこかに落ちる
そのどこかにいずれ落ち
た
ぼくに… こっぱみじん
―終幕―
ぼくは死にました
って、これをこそぼくは
抽象的に祈っていた
んだって
稲妻のように明らかになる
自分の思惑を超えて雷は
勝手に落ちやがる
真空の比喩 94
抽象的な祈りは消し飛べ
やがて落ちる雷を前にすれば
それは単なる避雷針さ
消し飛ぶためにこそそれは
高々とそびえたて
雷はどこかに落ちる
そのどこかにいずれ落ち
た
ぼくに… こっぱみじん
―終幕―
ぼくは死にました
って、これをこそぼくは
抽象的に祈っていた
んだって
稲妻のように明らかになる
自分の思惑を超えて雷は
勝手に落ちやがる
真空の比喩 94