人生のシナリオ
『少年Tの証言 Mおという男』
この作品は少年に対しての行為、義父による虐待を描いた。
『虐待生活』
この作品は虐待を受けた側の少年の気持ち、思い。またその環境を描いた。
私が受けた傷は、当然ながら精神疾患として表れた。
義父を恨んだ。憎んだ。
しかし、歳を重ねる毎に自身に変化が起き、許すことができていった。
自分がこの地に生まれ、義父と出会い、成長するにつれ、なぜ私が存在するのか、その真実を知った。
義父を「お父さん」と心から呼べるようになった。
では、その真実とは何か。
私は生まれる以前に父を救うと決めたのであった。
この人生のシナリオを受け入れた上で誕生した。
そして、今、自分は此処にいる。
ふと何者かの声が聴こえた。
「再び地獄に堕ちるはずの魂を貴方は救った」
「彼の眼を開かせた」
私は『救う』のは『赦す』ことだと知った。
人生のシナリオ