若かりし頃は
晩秋の夕暮れに――
若かりし頃は
心の内に咲く花も、
心の内に鳴る鐘も、
不滅なのだと信じて居た。
それが今では、
心の内にあっても、
花は枯れ、散り、
鐘は錆び、落ちると知った。
もはや心の内では、
何も咲かず、何も鳴らない。
両の眼には、何の彩りも、
両の耳には、何の響きも、
もたらされない。
もはや、もはや。
若かりし頃は
晩秋の夕暮れに――
若かりし頃は
心の内に咲く花も、
心の内に鳴る鐘も、
不滅なのだと信じて居た。
それが今では、
心の内にあっても、
花は枯れ、散り、
鐘は錆び、落ちると知った。
もはや心の内では、
何も咲かず、何も鳴らない。
両の眼には、何の彩りも、
両の耳には、何の響きも、
もたらされない。
もはや、もはや。
若かりし頃は