君にふさわしい景色で待ってる

何もせずに待つべきだったんだろうな
あの子の視線に気づくようにそうするべきだったんだろうな
声もなく手も振れない君にふさわしい
繊細さを神経質さをもっていたはずなのに
うんざりしていた景色になじんでしまった
もう分かるよ 今なら分かるんだ
風色に染まった布があかしさ
マントみたいに背中にしょって
待っているね

君にふさわしい景色で待ってる

君にふさわしい景色で待ってる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-11-30

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