虚無の調教
雑草のように生えてくる
虚無の想念
毟っても 毟っても生えてくるそれは
いい加減受け入れろと 俺を嘲笑っているよう
わかっている
どれだけ成果を積み重ねても
最後は死とともに水泡に帰す定めだと
あらゆる研鑽は自己欺瞞を含んでいると
だが そういった諦念や 冷笑や
虚無主義に抗うのが 人間の
為すべきことではないのか
それは乗り越えるものではなく
乗りこなすものではなかったか
止まれと命令しても生えてくる
虚無の想念
虚無の裡に存在を浸している人間は
死んでいるも同然だと 身をもって
俺は検証したのではなかったか
生きたいのかわからない 死にたくはない
生と死のあわいを彷徨う俺は
虚無を解毒しても 生きていると言えるのか
虚無の調教