無力の葦

達観した気でいて
悟ったふりをして
世界を嗤っていたはずが
嗤われているのは俺の方だった

世界はそもそも
俺が嗤っていることなど
気にも留めていなかった
世界は俺なしでも回っていた

ありもしない事実を捏ね
無駄な憎悪を募らせていた
己に恥と憤りを覚える

行き場のない感情を抱えて
俺の頭はおかしくなっていく
世界は平然と回っている

無力の葦

無力の葦

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-11-28

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