灯台

ゆびさきから、りんかくがかさなって、海になる、島をつくっている、あなたは緩やかに、死滅していく、呼べばいいかもしれない、逆さまに、鳥がおちていって、満ちるほど、骨が燃えている、光になりたかった、でも、かすんでいくものにもなりたかった、海というときと波というときがあるように、曖昧になってしまって、灯台が、あなたのものになるのだよ、膜を破る、

「からだがきゅうくつになってしまったの」
「きゅうくつ?」
「なにもないみたいになりたいの」
「どういうこと?」
「なにもないみたいになりたいの」

あたたかい、まばたきをして、産まれたことを、おもいだす、鱗があればよかった、はじめてことばを発したときの、うつくしかったことが、植物に代わればいいのに、肌は呼吸している、

「透過していくの、それから、なくなるの」

海に、炎があるとおもった、溺れたかった、みたものだけを、愛そうとしたから、あなたは、待っている、しゅんかんてきな密度を、熱だとして、ゆびさきから、発しているよ、こえが、きれいだね、かえろう、

灯台

灯台

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-11-26

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