そんなものがた

ほんの断片しか
おもいだせません。

でも
忘れないうちに。

初めて見るタイプの夢でしたので。

あまり
夢日記みたいなのは
つけないほうが良いみたいとも
いいますが。

夢の中
私はたぶん
高校生くらいでした。

新しく革靴を購入せなばならぬが
センスに自信がなく
そうだ
伯母に頼もうみたいなシーンが
ありましたから。

そして
起承転も序破もなく
唐突に
私とあと一人の同級生が
何かしらの理由で選ばれたのです。

サイボーグの魔法使いみたいな
存在から。

サイボーグも2人いました。

2体とは言いたくない、
それは
内容の理由からです。

二人とも
人間離れした美形でしたが
それは
こちらがわ、
各々が選んだ人間の心を深く読み
その最も好きな貌へ
予め変化を遂げていたみたいで。

で、

サイボーグの悩みだのを
聞いているうちに
期間終了となり
関係性は家族みたくなってました。

それが当たり前だと
思っていましたが

もう1人の方は
まるっきり召使いのように
ありとあらゆる願望を叶えて
もらっていたみたいで。

3つ縛りのない魔神みたいな。

それこそ
えっ!?
というような
口にするのも憚る様なことに
至るまで。

サイボーグ達は
これまでも
数え切れぬほどの人間達を
長い歴史の中で選んできており

そもそもが
もう一人がした如く

願望を叶えることが
目的という
存在であったことを
期間が終了した直後に
初めて知りました。

今回のもう一人から
そう聞かされ。

わたし
なにも叶えてもらってないし
お願いもしていない。

その事実をしり
私が思ったことは

そんなものがた

それなら
それで良かった、と
思いました。

逆張りで

いや、汚れるような事をしないで
済み
実は得をしたのだ、

とか

いやいや
彼女のような家族を得ることこそが
きっと真の私の望みだったのだ

とか

そんな事はなく

まあ
それならそれでえーわ。

という思い

その長い歴史の中で
そんなのわたしくらいであろう、

という不思議な優越感

それはきっと
私が土に還り
私の事など誰も忘れ果て
私の存在そのものが無に近しい
ものとなるくらいの
時間を経ても

それは
これからも続いていくであろう
彼女の使命のなか

彼女を
きっと支え続けていける
特別なものになるのだろう

という
誇らしさ。

からだと。

だから
それで良い。

あの・・・
夢のフリして

これ
ほんとの出来事じゃないですか?

だから
ほとんど思い出せない

その顔さえ。

彼女が泣いていたのは
覚えてますが。

大丈夫です、
きっと。

あなたなら!

そう
この場をお借りして
お伝えしておきます。

なにか
約束した気がするので
一番書きたい

その言葉

は記せませんけど。

そんなものがた

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-10-17

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