未確認用語集 10
・朝の方舟(あさのはこぶね) 朝早くに町中で漁ったアルミ缶でパンパンのゴミ袋をうまいこと幾つも自転車に括りつけて走ってる高齢者
「朝の方舟は幾ら生活の為とはいへ少しばかり恥も忘れた幽霊のやうに思へる時もあるんですが、ふと或る朝に或る方舟のババアが別の方舟のヂヂイの手際を自転車も停めてじっくり観て居たのを見て、ああこの人達も人間なんだと思ひましたね」
・後は祭り(あとはまつり) いざ開催されると何か良い感じに思へてくること
「心配せんでもええ。後は祭りで、そして報道で聞くだけでは分からない数の大人達が何だかんだ開催するためにちゃんと動いてる。それなりの万博にはなるんだらうさ」
・言ん子(いんこ) 電車の中とかでウザいくらゐ立て続けに大した事ないことをやや大きな声で喋り続ける女
「囁くやうな声で話す女性と、片や屹度みんなからウザがられてさうな早口な言ん子。もっと中身のあることを言ふか小声で喋るか或は黙るか、どれかにしろ」
・お沈朕(おち〇ち〇) ヤフコメ民
「元気が出ない時はお沈朕の溜り場を見るといい。斯うならないやうに頑張らうと思へるかも知れない」
・海賊(かいぞく) 財源論者
「海賊ってもっと暴力的だったり意志ある小賢しい奴らの筈なんですけどね、どうもみんな純粋に良心から財源!財源は?と脅しをかけてくるんですよね」
・傘垂れ(かさだれ) ドシャ降りの日に傘から垂れ落ちてくる雨粒の簾
「傘垂れにリュックや靴が濡れない方法を教へて下さい。傘を大きくしたら今度は歩道が狭くて通り難くなるんです」
・欺人(ぎじん) 本当か分からない学歴を掲げてメディアに幅を利かせる名誉天才
「経済のことを語り始めた途端に欺人は正体を晒すことになる。あれは屹度わざとではない。本当に、本当に只バカなだけなんだ」
・奇蹟の一本橋(きせきのいっぽんばし) 矢鱈と綺麗になった尼崎の或る駅前にポツリと残るクソ汚い歩道橋
「おおこれが奇蹟の一本橋か。錆びに錆びてすっぽ抜けさうな恥知らずなその立ち姿は尼崎が今後も絶えず不滅であることを示して居る」
・寸光(すんこう) どうせすぐ辞める総理
「拝啓、寸光様。僅かな間だけでも日本を率ゐて下さり有難く思って居ます。お陰で自民党が本来あるべき姿となり、皆が幸せになりました」
・脱衣女(だついじょ) 20代後半になって遂に脱ぎ始めたユーチューバー
「ただの脱衣女だと思ってたが、あの尻を見ろ!あんなものを隠し持って居たのか」
・二十歳峠(はたちたうげ) 10代や20代初めでなくなると然ういふ目で見られるアイドル達のこと
「なぜこんなにも性差別や搾取といったものに厳しい世の中になったのに、アイドル達は散々性的な目で見られ弄ばれた挙句に二十歳峠であっさりと投げ捨てられる」
・葉々波(はばなみ) 季節の節目にアホほど散乱してゴミの山となる枯葉
「お前らさぁ、風物詩なんは分かるけど毎回毎回片づけても片づけても駐輪場とかに葉々波になって散乱されたら流石にキレるわ、お前」
・雰囲気お兄さん 駅近くで小さい娘の幼稚園の迎へのバスを待つ何だか歌のお兄さんみたいなお父さん
「信号が青に変ったら娘に凄いでかい声でGO!GO!って言ったりとか親仲間の女性に凄い元気いっぱいに愛想振舞ったりとかする雰囲気お兄さんって、人は殺してない思ふけど何か裏でめっちゃ悪いことやってさうやんな」
・股抜き(またぬき) AIのエロ規制を潜り抜けながらエロを生成すること
「決めた!決まった。見事に華麗な股抜きが決まった。AIもまだまだよの。お前はまだ何がエロで何が然うでないのか見当もついて居ない」
・ヤッタガラス ゴミ漁りに成功するカラス
「皆が甘やかした末に得た成功体験がよりヤッタガラス達をダメにする。人が近づいても微動だにしないのだった」
・遊達(ゆうたつ) ウーバーイーツ
「これまで遊達員が自分で店で註文して持ってきてると思ってたけど、註文自体は店側が受けて用意するらしい。この前に頼んだものがちゃんと来なかった時に遊達員が悪いと思ってボロクソ陰口を並べてしまった。ごめんなさい」
未確認用語集 10