重ねた思い出が痛みに変わるその前に

勉強したくない
もうなにもしたくない
永遠に眠ってしまいたい
そう日記帳に綴ったのは
高校3年生の夏でした

人生2度目の受験生
1回目は15歳の時でした
まだあの頃は元気だった
でも本当は
苦しさに蓋をしていただけだったのかもしれません
努力していた
向上心の塊
でも本当は
自分の価値を確かめたかっただけだったのかもしれません

人間という生き物の残酷さ
信じていた人からの裏切り
かつてそんな経験をした13歳の私に
夢と希望をくれたのは
他でもない皆様でした

「誰かが君を惑わせ
迷宮に迷い込んでも
僕がきっとその手を強く引くよ」
「どんなに強い雨の夜でもそうだよ
朝はやってくるから」
真っ暗な洞窟の中で
光の射す出口を目指して
地面に這いつくばっていた私に
言葉という灯りをくれました

でもやはり
言葉に救いを求めても
それが本心かはわかりません
しょせん外面
そんなことを考えてしまう私は
自分自身に嫌気が差します
だからこそ
自分自身を好きになりたい
お節介かもしれない
馬鹿馬鹿しいかもしれない
しょせん自己満足
そんなことを考えてしまうけど
私は皆様のために
動きたいのです

苦節19年
これまでの人生は
つらいことの連続でした

おそらく皆様も
苦節およそ40年
きっと計り知れないくらいつらいでしょう
それでも表に立ち続け
言葉を紡いで伝えてくれる
こんな時こそ
皆様に救われた私の
出番なのではないでしょうか

今度は私が
皆様に言葉を紡いで伝える
運命の試練
時が来た
疲れきった身体に鞭を打ち
最後の大暴れをみせましょう
そして全てが終わったら
みんな笑顔で
グッバイと言いましょう

最後は笑顔でsay goodbye…

重ねた思い出が痛みに変わるその前に

「Loveless」
「Dreamer」
「迷宮ラブソング」
という3曲の歌詞を引用しました。

重ねた思い出が痛みに変わるその前に

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-09-08

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