富士見ファンタジア文庫様から刊行中のデート・ア・ライブより、五河琴里の二次創作です。テーマは”感謝”です。風邪を引いた琴里が……詳しくは本編をご覧ください。※以下謝辞:本作品で登場する登場人物、また作品の世界観などの設定は研究目的で引用させて頂いております。著者の橘公司先生、イラストのつなこ先生、そして富士見ファンタジア文庫様をはじめとする、すべての方に御礼申し上げます。
これは小鳥に例えただけであり、人は誰だって気付かないうちに誰かの傷になってることもあります。それに気付いてしまった時、どんなに正当化して自分を誤魔化しても……………と言う思いから生まれたものです。誰かを知らずに傷付けて、それは軽い言葉だったかもしれない。その気付かなかった事柄から抜け出せず、誤魔化して誤魔化して。最終的に気付かないこと自体を恐れるようになってしまう人もいる。一つの例えです。
櫂はそう言って黒い染みを手でなぞりながら口を固く結んだ。黒い染みの正体は少年たちの『血』だ
【完結済】 5年前ほどに書いたものに手を加えただけのSS集です。 第一話『小梅メランコリア』(しょっぱい恋のお話) 第二話『金木犀』 第三話『キミは風のように、あなたは太陽のように』(青春もの) 第四話『メロウの翠』(ホラー風味) 第五話『ポメグラネイト』(ファンタジー風味)
真夏の太陽が降り注いでいた森から一歩踏み込んだ先は、ひんやりとした冷たい闇だった。 固く敷き詰められた石畳に足音がやたらと響く。徐々に涼しいというより寒くなってきた。 声を低くして櫂が振り返った。闇の中に琥珀色の瞳が光る。睨まれた聡は口元を隠した。