僕の住んでいる町では不思議な儀式が残されている。 古くから伝わる儀式には、いろいろな噂がある。 大人たちは、今年は何かが違ったという。あとからならいくらでも言えることだ。 今日、僕はその儀式を受ける子供の一人だ。 何のことはない。海に飛び込んで、船の下を潜ってまた船に上るだけの事だ。 本当に・・・・それだけのはずだった。
僕の隣には、君がいる。君だけいれば僕は何もいらなかった。 僕は、僕の不注意で君をなくしてしまう。でも、僕には見える。君につながった手が・・・。 不思議な絆で結ばれた男女。 お互いがいれば、他には何もいらないと思っていた。 それが間違いであったことに気がつくことがない。
部活動に力を入れている屈指の高校で、昼休みの外廊下、唐揚げ弁当を食べる男4人組。その4人がある日突如全員退部する。そんな彼らの"好きなもの"を追い求めた三年目の高校生活が今始まる。