決めないという自由。
ちぎれて、むすばれて、ほどけて。
好きだと言われてやっと口説かれているのだと気付いた。
バレンタインデーじゃなくてもチョコレートは食べるし、恋人同士じゃなくてもセックスする。それって何かおかしいこと?
渚って、みんなにチョコレートあげるのかな……小さいな、俺って。
「俺の音楽は好きか?」 「はい、大好きです」 ――俺のことは、なんて聞けやしない。
私はお人形になりきれなかった。
恋の遺体で焼いた芋は乾いてなくて甘かった。
ラブレターなんか書かないから。
誰かのものでいるって安心するの
人肌恋しいのもさ、どうせ秋だからじゃん?
こころまではきずつけないから ──あなたのことをきずつけてもいいですか?
人はあなたの所有物じゃないんだよ?
街で配られるポケットティッシュばかりが溜まっていくの。
私の髪に触れた、桜の死骸。 ねえ、髪を撫でたのはあなたでしたか?