拙作『オキシペタルムと管制塔』より。
朝灯のかいじゅうは世界を呑み込んだ。
“色”に焦がれる、モノクロの世界を生きる少女と、 極彩色の世界に溺れ、染まる事のない“一色”を望んだ少女。
文永の年、紀州熊野を歩く念仏聖、智真は一人の僧に行く手を遮られた。世俗の縁を捨て、念仏を勧めて生きることに生命を懸けようと、勧進に踏み出したばかりの智真は、僧の疑念に応えることが出来ず、熊野本宮に篭もる。そこでの幻想体験を通じ、智真は一遍と名を改め新生する。 時宗の始まりの物語。
天使と仕事の話です