『貝がらの鞄。』
手放して良いものは鞄の中身。1
繰り返しの合図。
ずっとその場に居続ける時間。
誰かの車に乗ること。
箱庭のなかで踊ること。
強制された男性らしさ、女性らしさ。
他者のありがとうをすなおにうけとれないひとびと。
夢。
対向車の行先。
怯えた先生。
消費期限が過ぎた感情の古さ。
2.
錯覚を楽しまないであざわらうこと。
底つき体験と、ある浮遊。
本物を知ろうとしないのに、偽物を嫌えば本物になれると夢を見ているひと。
他者の人間関係を混乱させる楽しみしかない、かなしさ。
どこかへ行きたいけれど、どこにも行けないまち。
『貝がらの鞄。』