ある種のスライムたち
動物とモンスターの雑種、その誕生:
この世には3つの種族がいる。人間、魔物、モンスター。モンスターと魔物は同じじゃないのか?と思うかもしれないが、モンスターたちはしっかり他とは距離を置いている。なぜか?それは、モンスターがこの世で最も温厚であったからだ。
昔、魔物とモンスターは同一視されていた。人間と魔物は、互いに奇襲を仕掛け合い、とても戦争とは呼べないような戦いをしていた。そんな中、モンスターたちは人間からの攻撃を逃れようと魔物のもとへ逃げた。しかし、魔物たちの王、いわゆる魔王の行う政治は、人間の王のものと変わらず、ひどいものだった。そこでモンスターたちは、もう一度自分たちを存在を見つめ直した。そして、しっかりとモンスターとして自立した。けれども、他種族からの認識はそこまで大きくは変わらなかった。今までのように魔物は服従を要求し、人間は攻撃をしてきた。なのでモンスターたちは防衛・反撃の能力を身につけた。
その過程で、スライムは牛と融合し、スライムギューとなった。平均IQは約40。なぜそんなに急激に知能が増したのかはわからない(スライムの知能は虫と同じくらい)。またスライムギューの中にも種類があり、キングスライムギュー、スライムトーギューがいる。キングスライムギューは、大きなスライムギューだ。また、スライムギューは群れで行動するが、キングスライムギューは単独で生活する。スライムトーギューは、戦闘に特化したスライムギューだ。大きなツノ、伸びる手足、首が特徴だ。
次の章では、スライムギューのより詳しい説明をしていこう。
ある種のスライムたち