暑い日の出来事

16時17分
まあ
数回ほどしか
お会いしたことは無かったのですが
義理と人情が渦巻く世に
生きる者の務めとして

先程
遺体が眠られておられる
葬儀場へ。

故人は私が思うより
私を買っていてくれていたらしき事は
生前
ちらりと。

有り難いことです。

人は、いえ!

マチは信じてくれる者の為に動く、

しかし〜!


勘違いも往々にしてありがち。

ねー、まぁ
そうではあるけど
そういう噂を聞いていたからには
お線香くらい
骨になる前に差し上げて
最後のご挨拶は
せねばならない。

私、ね、敵ばかり、です、から、ね。

噂だろうが
なんだろうが
味方認定した人には
それくらいの礼節は当然。

しなくてどうする、よ。

心から悼み、
心底
御冥福を。

苦しみ抜いたこの世界から
いえ、
それは
まあ
語弊になりがちですから
やめておきます。

いつもいつも
こうしてお亡くなりに
なった際に
どうしても
実は


想うのは

思ってしまうのは

【 お疲れ様でした 】

という
ものが一番に来ます。

これは
今までにこの身に降り掛かった
一番の悲しみである実母の時でさえ
そう
思いましたから。

嘘偽り無く。

母のこれ迄の苦しみは
母ほどでは無きにしろ
その次くらいには
解っているつもりでしたから。

いえ、
逸れすぎましたか、


改めて慎んで御冥福をお祈りします。

訃報を受けたのか昨日、あれ
一昨日でしたか。

とりあえず
ご葬儀は本当の近親者のみで
執り行われる旨を
承りましたので
今回は
こういう言い方も何ですが

さほどでもない
関係者がご焼香をさせて
いただける間に、と。

安置されておられる式場も
職場から近かったので
2時間ていど。

朝はほんの少し
新人さんに付いていた程度の
お仕事でしたし。

まあ
途中抜けしたぶん
いまからもう少し
頑張りはしますが。


しかし
このところ
急に暑くなりましたからね、
これ以上
何も無いことを祈るばかりです。

で、
まあ
そちらの式場では記帳のみ、
御遺族の方には
お会いできなかったのですが
私みたいな方々も
数名居られまして
その中に
あ、お顔は存じ上げておりますが
お名前がどうも・・・

と、いうお方も。

挨拶だけですし、
さほど気にしなくても

と思いつつ

思いがけず
とてもご丁寧な御挨拶を
いただいてしまいまして

実は
この方
午前中、というより
朝だけちょっと
お仕事で付いていた新人さんの
お父様だそうで。

世間が狭すぎる。


そして
なぜ
これほど
わたしの移動がスムーズに伝播しているのか。

うん、一応
仕事関係ではありますが
それでも。

たしかに
職場には外出届け、

大袈裟かな。

それでも
伝えてはきました。

そして
そこまでならともかく
その新人さんが
とても優秀なことで知られる
有名私大の出身であることが判明。

聞きもしませんでしたし
そんなのまったく
気にしていませんでしたが
たまたま
その式場がそのキャンパスの近く
だったそうで
そんな流れに。

え・・・、と。

少なくとも
現時点でいえば
条件にもよりますが
ハッキリ言って
偏差値で
私より上の
ランキング位置。

知ってしまった途端
言いしれぬ
コンプレックスが。

さっきまで
偉そうに教えていたのに。

きっと
わたしより
ずっと偉くなるのでしょう。


数日前に
地方(私の田舎)から
たまたま希望大学の下見に
来た若人を
その保護者から頼まれ
場所だけ
ご案内していたので

その時にやはり
すこし
いい気になっていたのだなぁ、と
恥ずかしくなっています。

だって
『こんな都会初めてでビックリ!』
みたいな事ばっかり言うので。

たまーに
そういうのお願いされるのですよ。

私はどんなだったかなぁ、
と。

こういう時は
私にとっては
高めのご飯を
いずれ出世払いで返してもらおう、

だいたい
いつも
ご馳走するのですが

これも
うーん
なんとなく
ほら
色んな意味で高価になっているだけで
味そのものなら
田舎で食べた方が
美味しかったりもするので。

あくまで
私レベルでの話ですけど。

オシャレな所とか
案内出来ませんし。

せめて
ご飯くらいはね。

その時
いただいたコースの
デザートでメロンが出たのですけど

凄く
微妙な顔をしていましたもん。

私も知ってるだけに
すぐ分かりました。

私達の郷里では
今からの時期
こちらより
かなり上等なのが
段ボールに数個(数玉)入って
¥1000ちょいくらいで
出回ったりしていますから。

そもそも
みな
貰ったりするから
あまり買いませんし。

私も子供の頃、というより
実家にいた時分は
メロンは半分にカットして
スプーンでほじって食べていました。

1人半分が当たり前。

当然
丸々1個はクドいから
食べないだけで
一玉食べても
何も言われません。

時期になれば勝手に
土間だの玄関先だのに
ゴンギツネ状態で常に幾つかは
ありました。

むしろスペース的に
冷蔵庫に入らないくらい。

食べたらマナーとして
その辺りに
転がっているのを
また冷やしておく、みたいな。

なかには
食べ頃を
見誤って放置され続け
アルコール臭を発し
腐りかけくらいに
なっているメロンも
あったくらい。


それがね!
今でも覚えてますが
社会人になって初めて参加させて
いただいた呑み会で
提供された
カットフルーツのメロン、
たったほんの小さな一口だけ
これを!

割り当て人数分より
多く食べた!!

なんて意地汚い、恥知らず!!!

として
その時の幹事さんから
国際問題ばりに
激しく
糾弾されていた人が居まして。

怒ること??
それ!?
え、ドッキリとか?!?!

そう
とても
驚いたのをよく覚えてますから。

たぶん
今回上京した娘も
メロンでなくとも
いずれ
同じような体験をするでしょう。



まあ
そんなお話でした!

ではまた。

暑い日の出来事

相変わらず紆余曲折してますけど
なんでもそうでしょ。

お肉もお魚も。

そもそも水と空気が違います。

なんなら人間そのものが•••

それでも
多くの人は都会を目指す。

そして
どういう最期を何処で迎える
事になるのか、
その時
何処で死にたかった、と
思うのか。

なんてことを
日付けに対しては暑すぎな

おっす、オラ太陽!


フルパワーを見せつつある
初夏の夕陽のなか
ぼんやり
考えています。

暑い日の出来事

金色のマクワウリも メロンほどの甘味はとても無いけど あれはあれでサッパリ美味しくて よく祖父に 瓜畑に植えて植えて頼んでました。 穫る時はコレ私の私の!! みたいな 手伝いをしてて 祖父は穏やかに笑ってくれていました。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-06-17

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