#ゴミダスといっしょ
2021年3月13日。神椿市からとある伝説の妖兵(傭兵)が東京へと転送された。その名はゴミダス。神椿市のテロリストの一人七鳥燿(ななちょうひかり)を探すため。そして、この世界線での魔女と会うため、一匹の妖精が今立ち上がる!はずだった!
プロローグ
「準備はいいな!」
ゴミダス「わにょ!(了解!)」
オイラの名前はゴミダス。
神椿市の妖精さ。
今回の任務はかなりハードだ。
しかし…。
神椿市をもっと平和にするためには以下仕方なし!
「転送開始!」
ゴミダス「わにょ!わにゃ!わにゅ!(今から任務を遂行する!)」
第一話 ホームレスとテロリスト
ゴミダス「…わ、わぁ…」
つ、通信機壊れたぁ!
この世界に来たとたん壊れたぁ!何で!何でなのぉ!
「く…ゴミ…ダス…繋が…ら…な…い!ま…ずは民間…人の家に泊…まれ」
通信機からモクモクと煙が出る…。
や、やべよ。
どうすんの?コレ?収集つかないよ?
と、とにかくだ!
そこらへんのダンボールを組み立て直し、
オイラの血液で!
(拾ってください)
って書いとけば誰か拾ってくれるだろ!
数時間後。
大雨が降ってきた…。
しかしチャンス!
お、おうおう、学生の帰宅時間だ!後はぬいぐるみのふりしときゃ誰か拾ってくれるだろ!
「えっ?なにこれ?なんかかなり怖い字で拾ってくださいって書いてある」
「えっ…怖…」
し、しまったァァァ!
オイラの血液で書いた上雨で字が滲んじまってホラーになっちゃったよ!
「ほうっておこ…」
い、行かないで!頼む!頼むから!
更に四時間後。
大雨は止まず、街灯が付き始めた。
終わった…オイラはホームレスをも助ける妖精なのに…自分がホームレスになっちゃったよ…。
その時、雨がやんだ。
嫌、傘が上にある。
つ、ついに!オイラを拾ってくれる人が現れ…
???「…ゴミダスだよな?」
え?オイラを知ってる…?
顔を見ると整った顔、引き締まった身体、ボンキュンボンな女性が立っていた。
立っていたんだけど…。
どうても!どうみても!
テロリスト指名手配犯の七鳥燿(ななちょうひかり)だァァ!
えー!?ここで会うの!?何のための任務だよ!
終わったよ!任務失敗だよ!殺されておしまいだよ!
…さ、最後に…御主人様の墓にパスタ置いて手を合わせたかったよ!
でもオイラ天国で御主人様とパスタ食うことになるよ!
燿「…。」
頭を捕まれ持っていかれる。
オイラは意気消沈していた。
燿に連れてこられたのは研究室だろうか?テレビや冷蔵庫もある。
ここに滞在してるのか?
ゴミダス「わにょ!わにょ!」
燿「おいおい…暴れんなよ…。アタシがお前に何したっていうのさ…。」
神椿市の大事な電気コア爆発で破壊させたのお前だろ!何したっていうのさ…じゃねえよ!何しかしてねぇんだよお前は!
燿「とりあえずこのチョーカーをつけさせてっと…おいなんか喋ってみろ。」
ゴミダス「なんなんやてぇこれえ!任務失敗やてぇ!四時間も雨に晒されてドッキリなんかこれぇ!?って…しゃ…喋れる…なんでなん…!?」
燿「お、いけるな。私は心が腐ってるから妖精が何言ってるかわからないんだ。だから言葉を日本語にする変換器を作った。」
ゴミダス「えぐぃてえ!」
燿「そしたらどうだ?この世界に妖精なんかいりゃしない。カカカッ!」
燿が笑う。
こんな綺麗な笑顔するやつがテロリストなんてなぁ…。
燿「因みにCVはがーどまんな」
ゴミダス「知ってるねん!こっちの世界調べてきたから知ってるねん!破壊神と破壊神のコラボや!エグいてぇ!ななちゃ〜ん!」
燿「う〜ん素晴らしいCVだが…ちょっと変えてみようか。」
また燿が新しいチョーカーを付け替える。
燿「よし、喋ってみろ。」
ゴミダス「ブンブンハローYouTube。どうもゴミキンです!」
燿「CVヒカキンなんだけど…なんかゴミの菌みたいだな。」
ゴミダス「ちょっと!失礼ですよ!そうに決まってる!許せんなぁ〜!許せんなぁ〜!」
燿「あ、あと最近著作権厳しいから、ピー音入れてくれ」
ゴミダス「ブンブンハローY〇uTube。」
燿「読める!読めちゃうから!ピー音移動させて!」
ゴミダス「燿さんのバスト…デロロロン…マイナス80(イェーイ!)」
燿「…。」
ゴミダス「矢部…。」
燿「…それでは行きますよ!最初はブンブンじゃんけんグー!」
ゴミダス「トゥーハンドォ!」
オイラは鉄拳制裁を食らい吹っ飛ばされる。
燿「下ネタ言ったらマニアになっちゃうから。それヒカキンマニアだから。卵出てきちゃうから。」
ゴミダス「卵よりも魂出てきそうだったんだけど!?」
燿「駄目だな…これならどうだ?」
またチョーカー…何個あるんだよ…。
ゴミダス「どう"も"!ゴミ"ダズでず!」
音割れすげぇなこれ!
燿「ゴミダスだけにCVはダンダス。これでどうだ?」
ゴミダス「良"く"な"い"わ"!」
またチョーカーを入れ替えられる。
ゴミダス「ん?」
燿「歩いてみろ」
ゴミダス「コッコッコッコッ…」
燿「ほら、このいろはすペッボトル開けてみて」
ゴミダス「パキっ…シュシュ…」
燿「飲んでみて」
ゴミダス「ゴクッゴクッ…ゴクッ…」
燿「やっぱすごいな声優は…完ぺきな効果音じゃないか。」
ゴミダス「一体誰の声なんだいっ!」
燿「CV山寺宏一」
ゴミダス「山寺宏一スゲェェェェェッッッ!」
燿「うーん。これじゃないな…でもこれならぴったりだろ…」
チョーカーをまた取り替えられる。
燿「よし。喋ってみろ。」
ゴミダス「…オイラの名前はゴミダス…。神椿市の傭兵さ…。」
燿「う〜ん!これこれ!ぴったりじゃないか!」
ゴミダス「一体…誰の声なんだい?」
燿「CV杉田智和」
ゴミダス「ですよねぇぇぇ!ぴったりですもんねぇぇぇ!」
燿「このゴミ同人小説書いてる作者がバトルもんばっかだからコメディ書きたいって。銀魂で勉強してた」
ゴミダス「オィィィ!これじゃあ銀魂ノリまんまじゃねえか!銀魂の原作者ゴリラに謝れぇ!」
燿「は?お前が変わりに謝れよ。お前が主人公なんだぞ?」
ったくよ…
ゴミダス「おいテロリスト。このチョーカーつけろ。」
燿「え?なになに?」
ゴミダス「んでこれもて。」
オイラは卵を差し出した。
燿「HIKAKINTVeveryday〜♪HIKAKINTVeveryday〜♪」
ゴミダス「…許して…」
燿「許せんなぁ!」
燿「ってわけなのよ…チュチュ〜」
ゴミダス「デニムくんだよね?おしゃれになりたいピーナッツくんに出てくるデニム玄師だよねソレ」
燿「因みに私のCVもデニム着てるキャラやってるらしいぜ。」
ゴミダス「誰だよ…」
燿「豊口めぐみ」
ゴミダス「デニム被り!」
まあいいや、話を戻すか。
ゴミダス「つまりだ。お前はテロリストではなく神椿市を救った人間だと?」
燿「さっきからいってるじゃ〜んゴミダスちゃん!好き!チュ!チュ!」
ゴミダス「酒飲むとキャラ変わるタイプかよ!もう飲むなって!話進まないから!」
燿「あ…ヤバい…ペルソナ出る…ペルソナ口から出る…。」
ゴミダス「それペルソナじゃなくて!ゲロ!」
燿「ゲロロロ!」
ゴミダス「ギャァァァなんでオイラにぶっかけるんだァァァ!」
燿「全くお前のせいで話が進まないじゃないか」
ゴミダス「おまえのせいだろ!」
燿「そうだ。電気にテセラクター集める物質が入ってたんだ。電気とは、物質を構成する原子の周りを回る電子が移動することで発生する現象。テセラクターのエサをグルグル巻いてたんだよ。
そして化学反応を起こして物質化しないテセラクターが物質化し暴走…てことになりかねなかったからな。」
ゴミダス「上司に相談すればいいのに…」
燿「歴史の資料のロボットやめい。…。神椿市研究員新人だったアタシの話なんぞ誰も聞いてくれなかった。だからやるしかなかったんだよ。そして逃げるしかなかった。いや、探してんだよ。」
ゴミダス「…魔女…。」
燿「魔女がいないと神椿市はなりたたない…なのに…無理しやがって。」
ゴミダス「…。」
燿が涙を流す。
オイラだって泣いた。
テセラクターから人々を守り亡くなった5人の英雄。
肉も骨も食い散らかされたご主人の死体。
…。
このままで終わるわけにはいかない。
オイラが御主人様の変わりになればしない。
ゴミダス「泣くなよ。美人なテロリストさん。オイラもう一つ任務があるんだよ。」
燿「何…?」
ゴミダス「この世界の魔女と出会い、神椿市を再建する手助けをしてもらう。まずは本人達に会わないと…。」
オイラは存在を消す。
燿「どこいったゴミダス…。」
ゴミダス「この世界に妖精はいないんだろ?」
あの時学生達はダンボールに何も書いてないから怖がっていたのだ。
ゴミダス「奇跡はある。燿は言葉は分からないがオイラを見れた。オイラを認知できる人間を探す。」
燿「チョーカーの声を聞けば認知できるだろ?」
ゴミダス「それじゃだめだ。これ無しで認知してもらう。チョーカー無しでもオイラの声と存在を分かるやつを探すんだ。世話になったな…燿…出てくよ。」
燿「ああ…こちらも魔女を探そう。ったく…固まって5人出てくれればなぁ…」
ゴミダス「酒。飲みすぎるなよ。」
燿「あいよ。」
こうしてオイラ達は神椿市の為にそれぞれ動き始めた。
…って待って?
これ…オイラもテロリストってことになるんじゃ…
第2話 新しい御主人様
オイラは待っていた。
来る日も来る日も。
学校の通学路を転々とし…。
そして知った。
この通学路にめちゃくちゃ喧嘩が強い奴が現れるって。
名前は夏目(なつめ)
そう、もう興味本位だわ。
だって誰も認知してくれんもん。
もうチョーカー使っちゃおっかなぁ。
???「ククク…クハハハハハ!」
「夏目笑いすぎ!」
!?今なんて!?
とにかく前に出よう。
ゴミダス「わにょ!わにゃ!をぁ!(へい!少年!オイラが見えるか?)」
夏目「アァ…?」
…え?
目があった?
#ゴミダスといっしょ