独善的葛藤
きみは寄りかかっていいと言ってくれるけど
僕はその許しに素直に従うことができない
きみを壊してしまいそうで近寄ることすらできない
僕は口では大丈夫だと言う
けど、きみから見たら何も大丈夫ではない
僕が独りで足掻く姿はきみにはどう映るだろう
惨めだろうか、滑稽だろうか
できることならきみの手を借りたい
けど、きみに負担を感じさせたくない
きみは負担なんかじゃないと
好きで手を貸してるんだと言ってくれるだろうけど
僕はいつも躊躇してしまう、きみのことを
壊したくないと、きみに嫌われたくないと
恐れて、立ちすくんでしまう
その程度で私が壊れるとでも思ってるの、ときみは呆れ顔
を見せるだろうか、叱ってくれるだろうか
そこまで言うなら肩を借りるよと
葛藤を乗り越えて早く素直になりたい
独善的葛藤