どこかであなたのことを待ってくれている人がいる〜絵本「おおきなかぶ」から感じ取れたメッセージ〜

どこかであなたのことを待ってくれている人がいる〜絵本「おおきなかぶ」から感じ取れたメッセージ〜

絵本「おおきなかぶ」を再読して感じ取れたメッセージをお話ししていきます。

「おおきなかぶ」と「戦争と平和」の作者は別の方ですが、共通点として、同じ国であり、制作時期が近しいです。
どちらも、「人と支え合って協力して生きていくことが大切」という強いメッセージが感じられ、その時代を生きた方の力強さも感じられます。

今回は「おおきなかぶ」を深掘りしていきます。
前回の「はらぺこあおむし」に次いで、
第2弾となります。

【絵本:おおきなかぶ】から私が感じ取れたメッセージ

【絵本:おおきなかぶ】から私が感じ取れたメッセージ

①《大まかなあらすじ》
ある日、おじいさんがカブを植えました
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立派に大きく育ちました
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おじいさんはカブを引き抜こうとしました
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1人では抜けなかったので、おばあさんを呼んで来て、一緒にカブを引っ張りました
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それでも抜けなかったので、まごを呼んで来て3人で引っ張りました
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それでも抜けなかったので、今度は犬を呼んで来て一緒に引っ張りました
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またまた抜けなかったので、今度は猫を呼んで来て一緒引っ張りました
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それでもまたまた抜けなかったので、今度はネズミを呼んで来て一緒に引っ張りました
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すると、ようやくカブが抜けて、皆んなで大喜び
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めでたしめでたし


②《物語を読んで私が感じたメッセージ》
「自立とは」について
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「自立」とは、
「何か困った時に、誰かに助けを求められること」
つまり自立とは、1人で全部出来るようになるということではなく、困り事が生じたら、1人で抱え込まずに誰かに助けを求められるということ。
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物語と照らし合わせて具体的にお話ししますと、
おじいさんは、1人でカブを引き抜くことは出来ませんでしたが、その後、おばあさんに助けを求めている場面がありました。
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それでも抜けなかったら、まごや犬、猫、ネズミに次々と助けを求めています。
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このように、
1人で難しかったら別の人へ。
それでも難しかったらまた別の人へ。
と、助けを求める場所や人を徐々に広げて行きながら、少しずつ困り事を解消していく。
このことを自立ということと思います。


③《想像を広げてみると見えてくること》
絵本の中で、おじいさんは、おおきくなったカブをみて、両手をあげて笑顔で喜んでいた様子から
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きっと、家族や周りの方達と一緒に料理をして食べることが楽しみなのかなと私は想像しました。
それは、おじいさんが「大切な人の笑顔がみたいから」という思いやりから来る喜びなんだと思います。
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また、絵本の中には描かれていませんが、カブがどんどん大きくなっていく様子も、おじいさんは家族にお話ししていたのかもしれません。
そのおじいさんの喜んでいる様子を見た家族はとても嬉しいと思います。
そして、収穫後もとても楽しみにしていたことと想像します。
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カブが抜けずにおばあさんとおじいさんがしょんぼりとしゃがみ込んでいる様子からみて
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せっかく植えたカブが抜けなかったら、それは悲しいことだと思います。
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その様子を見た家族や周りにいる方達はどう感じるでしょうか。
きっと、おじいさんのために何としてでもカブを収穫したいと思うのではないでしょうか。
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だからこそ、おじいさんが助けを求めると、すぐに皆んなは皆んなのために、力を合わせて必死におじいさんの力になってくれたのだと思います。
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おじいさんは1人で抱え込まずに、助けを求めたからこそ、無事に大きなカブは収穫され、皆んなで幸せを分け合うことが出来たのだと私は想像しました


④《おおきなかぶから得た教訓》
「勇気を踏み出すその一歩があってこそ、その一歩は苦しみを乗り越え、皆んなで幸せになれる一歩でもある」ということ。
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苦しみはずっと続くのではなく、助けを求めて支え合いながら、ともに乗り越えていく。
こうした過程の中で、いつしか暗闇だった道筋に光射す時が来る。
そして「あの苦しみがあったから強くなれた」と、笑って振り返られる時が来る。
「過去」は考え方次第で変えられるものだと私は思っております。
そして、今現在をありのままに受け入れて、「出来ていること」を努力して続けていけば、明るい未来がそこには待っています。
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たとえ今は苦しくても、その悩みは決して無駄ではなく、それは、「強くなりたい」という思いから来る「優しさ」だと私は思います。


⑤《もう一つ大切なこと》
助けを求められる人や場所、物(人だけではなく、自分が好きなことや好きなもの)を出来る限り多く持つことが大切ということ
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もし、おじいさんに助けを求める人がいなかったら…
もし、おじいさんはおばあさんしかいなかったら…
と、想像すると、
困り事をそのまま抱えたままになってしまい、苦しい気持ちを溜め込んで辛いと思います。
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だからこそ、助けを求める場所や人、ものを多く持つことが大切ということ


人は誰しも得意・不得意があるように、
不得意なことは得意な人へ助けを求めるということが大切
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人が出来ることには限界があるように、
自分が安心出来る人や場所、物が多ければ多い程、自分で自分を助けることが出来るということ


⑥《最後に》
今は分からなくても大丈夫です。
安心してください。
後になってから「そういうことだったのか」と、分かる時が来ます。

物事にはちゃんと順番があるように、今できることを1つずつ努力してやり続けていけば、しっかりと一段一段、階段を登って行くことが出来ます。
登れば登るほど、そこには素晴らしい景色が待っています。
そして、その階段を登るのは1人ではなく、誰かと一緒に手を取り合って登って行くことが大切ということ。

この世の中には、
「よくここまで頑張りました」と、あなたの助けを待ってくれている人は必ずいます。

人生は、目の前の人を大切に、そういう存在の人と出会う旅のようにも思います。

その気持ちを大切に

1人ではないですからね

読者の皆さんとも、いつかどこかでお会い出来たら、私は嬉しく思います

ありがとうございました

どこかであなたのことを待ってくれている人がいる〜絵本「おおきなかぶ」から感じ取れたメッセージ〜

いつかお会いできる日を心から楽しみにしております

感謝

どこかであなたのことを待ってくれている人がいる〜絵本「おおきなかぶ」から感じ取れたメッセージ〜

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  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-05-06

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