天地の王 舞台設定2
⭐︎ハルモニア大陸
物語の舞台。
遥か昔、神の一柱である神竜『アイ』がその体を海に横たわらせたことによりできたとされている大陸。地図に載らない神の箱庭であり地上の楽園。
大地には生命の創造神『リーン』と『リディア』が眠っていると言われ、人々は二柱を信仰する『イル教』の教えの下で暮らしている。
かつてユスティーア皇国からアーシェス王国が独立し、さらにそこからムーヌ公国が分離している。
三勢力は覇権を争い、長い間戦争を繰り返しているが、それにより一応は均衡が保たれている。
全体的に温暖で豊かな大地であり、北国であるアーシェス王国でも雪が降ることはない。
大きな戦乱が起こる度に、大雪が降り戦火を鎮めているという伝説があるが、雪の記憶・知識がある者は一部の長く生きたイル・ディオスと、歴代のユスティーア皇国の皇帝、そして楽士アイだけである。
⭐︎ユスティーア皇国
大陸の南半分を支配する、三国では最も長い千年もの歴史を持つ国家。
地上のマナを総括する大樹『ドリュアス』や、神獣『グリフォン』が存在する。貴族制度など、ハルモニアにおける様々な制度の発祥の地。初代皇帝『ユスティーア』により建国され、かつてはハルモニア全土を統一していた。
音楽と魔法の国であり、ハルモニアの魔法体系の基盤はユスティーア皇帝によって作られた。
歴代の皇帝は魔法により記憶の継承を行なっており、皇帝は建国してから千年もの間、体を変えながら同じ記憶を保っていることになる。
現在の皇帝は『レライエ・ユスティーア・ノックス』
⭐︎アーシェス王国
比較的寒冷な北の大地を、主にイル・リディアたちが治めている国家。
約五百年前にユスティーア皇国からの分離と独立を望んだイル・リディアの勇者『マオ・アーシェス』が、時のユスティーア皇国の国王を討ち取り建国に至った。とアーシェス王国内ではされている。ユスティーア皇国内では、自国が勝った上でアーシェス王国の独立を認めたとされている。
その経緯から力を重んじる風潮が強く、マオの血族である王家の人間にも強さが求められる。代々の王は即位したその時からマオの名を名乗り、それまでの名は親族や腹心など近い存在のみ呼ぶことを許される。
現在の国王は『マオ・アーシェス』。真名は『マディール・アーシェス』
⭐︎ムーヌ公国
大陸の西に位置し、王ではなく公をトップに戴く貴族たちの国。
百年前にアーシェス王国の内乱より分かたれた、新しい共同体。現在の君主はクレール家であり、他にもベアトリクス家やダルシアク家など、複数の貴族が円卓にて会議を行い、君主を決めている。
現君主のクレール家がユスティーア皇国にもアーシェス王国にも味方をしないという選択を取ったため、公国内でのまとまりは悪くなっている。
現在、次期君主選別の会議中であり、クレール家の養子『レグナ』が最も有力な君主候補。
⭐︎コンコルディア
山の上にあるイル・ディオスたちの里。創世神たちと光の剣クラウ・ソラスを信仰しながら、各地の神殿を見守っている。少しずつだが各神殿にペガサスを産出している。
⭐︎神と先駆けたち
・神
創世神リーンとリディア
ハルモニア大陸に生きる万物を作り出した。
神竜アイ
海に身を横たわらせ、その身を大地とした。
・先駆けたち
太陽の子ユスティーア
リーンとリディアが作った最初のイル・リーン。雌雄同体。ハルモニアの全てのイル・リーンのアーキタイプ
地の子アーシェス
リーンとリディアが作った最初のイル・リディア。夜明け色の毛並みの狼。ハルモニアの全てのイル・リディアのアーキタイプ。
星の子カノン
アイが自らのあばら骨から生み出した存在。いつか人が神を超えていくためのクラウ・ソラスを守り、正しい使い手を選ぶ鏡。
天地の王 舞台設定2